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トイレ逆流体験談プロに頼むまで
それは土曜日の午後、突然起こりました。トイレを使った後、いつも通りレバーを引くと、流れるはずの水がゴボゴボという嫌な音を立てて逆流してきたのです。便器の水位がみるみる上がり、今にも溢れそう。「これはまずい!」と瞬時に判断し、すぐに流すのを止めました。幸い、床に溢れる寸前で食い止められましたが、便器の中は汚水で満たされ、見ているだけで気分が悪くなります。まずは自分で何とかしようと思い、家にあったラバーカップを探しました。しかし、以前引越しした時にどこかへしまい込んだのか、見当たりません。仕方なく、ネットで「トイレ 逆流 対処法」と検索。重曹と酢、お湯など、いくつかの方法が紹介されていました。とりあえず家にあった重曹と酢を試してみることに。便器に重曹を入れ、その上から酢を投入。シュワシュワと泡は出ますが、水位は全く下がる気配がありません。次に、熱すぎない程度のお湯をバケツでゆっくりと流し込んでみました。しかしこれも効果なし。むしろ、お湯を入れた分だけ水位が上がってしまい、さらに焦りました。どうやら、素人の手に負えるレベルの詰まりではないようです。このまま放置しておくわけにもいかないし、明日は日曜日で業者も捕まりにくいかもしれない。そう考え、意を決して専門の水道業者に連絡することにしました。インターネットで評判の良さそうな業者をいくつか探し、すぐに電話してみました。土曜日だったためか、すぐには来られないとのことでしたが、数社に連絡した結果、一番早く来てくれるという業者が見つかりました。連絡してから1時間ほどで、業者の方が到着しました。状況を見てもらい、すぐに原因調査が始まりました。業者の人が持っていたのは、電動のワイヤーブラシのような専用の機材です。それを排水口からゆっくりと挿入し、詰まっていると思われる箇所で操作していました。しばらくすると、「ゴゴゴッ」という音がして、水がスーッと引いていくのが見えました。「詰まりが取れましたね」と業者の方。原因は、トイレットペーパーと何か別の異物が絡み合った頑固な塊だったようです。プロの機材にかかれば、あっという間に解決でした。作業時間はわずか15分程度。自分で色々試して消耗した時間は一体…と思いましたが、無事にトイレが使えるようになった安堵感の方が大きかったです。